見積り書の読み方

見積り01建築に必要な費用としては、本体工事以外に「解体」「外部給排水」「照明やカーテン」「空調」さらには「ローン」や「登記」、「引越し」の費用など多岐にわたります。しかし、一般的に「建物の価格の見積り」とは「本体工事費」のことを指します。

通常、見積もりは、業者別または、工事部分別の計算になっていたり、「材料」「手間」「材工」などの分類で数量と個別単価が表示されたり様々です。

見積り書の読み方

正確な見積もりのためには、「要望の間違いない伝達とプランの作成」

どこにお願いするか検討するには見積りが重要であり、段階的には一つ前のプランニングが重要になります。そのため、自分たちの要望を正しく的確に伝え、平面図を作る必要があります。

そのためにも、予算や家族構成・住い方・ほしい設備や間取の希望などを事前に打ち合わせし、イメージを共有してからプランニングを行うようにしてもらいましょう。

特に、いろんな要望が出てその中で何を一番優先するのか、優先順位付けがポイントになります。

見積り書の読み方

トータル予算の把握(資金計画書)

大きな会社ほど、資金計画書といった形で本体価格と付帯工事費、別途工事費あるいは諸費用をひとつの表にして提示する会社が多い傾向があります。

反対に比較的小さな会社では、自社の見積書だけを提出してきます。いずれの場合も本体の工事費以外にトータルでの費用の把握が不可欠です。

見積り書の読み方

屋外給排水工事の確認

会社によっては、坪単価○○万円という表現で坪単価を広告することもあり、多くの会社は建物から外の給排水工事や引き込み工事などは含まれていません。(実際に、土地を見なければ、給排水工事や引き込み工事がどのくらいなのかわからないため入っていないことが多い)

また、そうでなくても、計画段階当初の見積りは、概算で入っている場合もあります。よって特に、最初の段階の見積りでは、どこまでの工事が入っているのかを確認することがポイントです。

不確定な部分の確認

見積りの当初は、プラン計画の不確定な要素や未定な部分は、見積りからはずすことがあります。建築工事費の全体を把握するためにも、打ち合わせ途中で話をした内容がどこまで入って、何が入っていないのかも必ず確認するようにしましょう。

見積り書の読み方

その他の費用(地盤調査費用・補強工事・外構工事・エアコン・照明)

地盤調査費用が既に入っているか、地盤補強工事が必要なのか、地鎮祭を実施するかしないか、外構工事の予算に最低限どのくらい必要なのかも確認が必要です。

後々しなければならない工事が、見積依頼の段階ですべての工事費として入っているか、あるいは別途とされているかを確認するようにしましょう。

諸費用の確認

住宅会社によっては、おおよその諸費用を入れた資金計画書を提示されますが、小さな会社では、諸費用の計算まで提示しない場合もあります。大きな金額になりますので、しっかりと確認が必要です。

注)諸費用自体は建築会社が行う作業ではないため、どの会社からも想定額しか出てきませんが、その想定額を上回るということはまずないと考えて大丈夫です。

見積り書の読み方

建築特有の詳細見積もり表示(「材工共」は材料費と工事費がセット)

家電品ならばお店で買ってきて、コンセントに差し込めば使えますが、建築の場合、住宅設備を買ってきても、それを据え付けないと完成しません。これが工事見積りを複雑にしている理由になります。
例えば、フローリング工事の場合、下地を直した上で、床材を施工するので、「材料費」+「工事費」という見積りになります。

【見積り書の記載例】

材料費と工事費を別途に記載する場合と、「材工共」で記載される場合の2パターンがあります。

右記のように、材料費と工事費を別々に記載する場合と、材料費と工事費を一緒にした「材工共(ざいこうとも)」で記載される場合があります。どちらも正しい書き方と言えますが、材料となる設備・建材のグレード変更を検討している場合は、材料費・工事費がそれぞれ算出されている方が予算計画を立てやすいはずです。

もし、複数業者の見積りを比較するときは、この点を頭に入れた上で見比べるようにしましょう。